風しんの予防接種について
風しんが2018年以降、全国的に流行しており、今後も拡大する可能性があることから、
十分な注意が必要です。
風しんの抗体検査・予防接種費用に係わる追加対策・助成制度(2023.4月現在)
・昭和37年4月2日から昭和54年4月1日の間に生まれた男性は、令和6年2月末まで、風しんの抗体検査と定期予防接種を無料で受けることができます。
市区町村より送付されるクーポン券に従って、まずは抗体検査を受けましょう。
この年代の男性は、公的な予防接種を受ける機会がなかった世代であり、他の世代に比べ、風しんに対する
抗体保有率が低いことがわかっています。
抗体検査で抗体価が不十分と判定された場合は予防接種を受けることをおすすめします。
詳しくは、お住まいの市区町村のホームページ等でご確認ください。
・妊娠希望の女性と予防接種(定期)対象外の妊娠希望の女性の夫、妊娠中の女性の夫(事実婚を含む)につ
いては、別の助成制度があります。
当院は、風しんの追加的対策及び自治体の助成制度の対応医療機関です。
風しんとは
風しんウイルスを含んだ飛まつ(咳やくしゃみ、会話などで飛び散るしぶき)を吸い込んで感染します。
潜伏期間は約2~3週間で、主な症状は発疹、発熱、リンパ節の腫れです。しかし、3つの症状はそろわない場合や、感染しても症状がでない場合も15~30%あり、風しんという自覚がないままに、周囲に感染させてしまうこともあり注意が必要です。
一般的に症状は軽症で予後は良好ですが、大人で発症した場合、高熱や発疹が長く続いたり、関節痛を認めるなど、小児より重症化することがあります。また、脳炎や血小板減少性紫斑病を合併するなど、入院加療を要することもあり、決して軽視はできない疾患でもあります。
先天性風しん症候群とは
風しんに免疫のない女性が、妊娠初期(特に妊娠20週頃まで)に風しんにかかると、生まれてくる赤ちゃんに先天性風しん症候群 と総称される耳、目、心臓などの障害を引き起こすことがあります。
先天性風しん症候群の赤ちゃんが生まれる確率は、妊娠1カ月で感染した場合50%以上、2ヵ月で35%、3ヵ月で18%、4ヵ月で8%程度と言われています。(出典元:国立感染症研究所)風しんはワクチンで予防できます!
ご自身と大切な家族・仲間、社会のために、免疫を持つことが大切です!
抗体検査・予防接種 –風しんに対しての免疫を持っているか、血液検査でわかります-
風しんワクチンを受けているか不明な方、風しんにかかったことが確実でない方は、ご自分の風しん抗体価を検査しましょう 。風しんにかかった記憶がある人の中には、実際は別の病気であったケースもあるので注意が必要です。
当院の抗体検査費用:2,500~3,000円(税込)*診察料は別途必要になります。
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当院の予防接種費用:風しん単独ワクチン :1回 5,000円(税別)
麻しん・風しん混合(MR)ワクチン :1回 10,000円(税別)
*診察料・注射手技料込みとなります。
予防接種には予約が必要です。お気軽にお問い合わせ下さい。
※妊娠中は風しんの予防接種が受けられません。また、女性はワクチン接種後2カ月間の避妊が必要です。
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